「土の変化はトウモロコシでわかる?」

「土の変化はトウモロコシでわかる?」
ー 土の学校2021(前編)その④ー
③の続き
今期からスタートした
「土の学校」は、
みかん山再生プロジェクトの一つです。
現在のみかん山の土は赤土で粘土質、
固くしまって痩せている状態で、
このままでは果樹がうまく育ちません。
そこで、
高知県佐川町で有畜複合農業を営むTAMファームの「たむさん」といっしょに、
環境共生型の土づくりを実践し、
その過程全てを共有していく参加型のワークショップを開催していきます。
4月17日に開催した「土の学校2021(前編)」というワークショップでは、
「太陽熱養生処理」という、土を短期間でフカフカにする技法を実験的に行いました。
太陽熱養生処理とは、
「太陽熱+微生物」の力を利用して行う土づくりのことです。
「太陽熱消毒」により、
病気や害虫雑草が少なくなり、
「微生物の力」で土がフカフカになるので植物の根の張りが良くなり、排水性や保肥力もアップする!
と、いう良いことづくめの技法。
ワークショップで養生処理を実施した後、
地温を定期的に測定してみましたが、
マルチを張った畝の下の土の温度は40度を超えてきていました!
地温が60度まで上がると雑草の種が全て死滅するそうですが、
例年より梅雨入りが早まったこともあり、そこまでは上がりませんでした。
そして、
一月後の5月15日(土)
太陽熱養生処理が完了したので、
トウモロコシの種をまいてみました!
たむさん曰く、
「試しにトウモロコシを種を蒔いてみて。
トウモロコシの背丈が1m以上成長すれば、土が肥えている証拠で今回の養生処理は成功です。」
とのこと。
トウモロコシは肥えた土じゃないと育てるのが難しく、地力が無いと成長しないので土の状態がよくわかる作物だそうです。
そして、
5月15日の種まき後、あっという間に成長して
こんなに大きくなりました!!
写真は約1月半後、
6月29日に観察した時のものです。
背丈は150cmを越え、
葉も大きく艶やかに成長しました(^^)
畝に生えた雑草は5月15日以降、
一度も草刈をしなかったですが雑草に負けることなく成長できました。
太陽熱養生処理で土づくりをした結果は、
成功という形になりました(^^)
この太陽熱養生処理の技術を使って、
「土の学校2021(中編)」では、
来年3月に植樹予定の苗木用の土づくりを行うワークショップを開催予定です♪
また、ご報告いたしますねー。
(ブログは、ほぼ月・水・金曜日に更新しています♪)
◾️「土の学校」とは?
みかん山再生プロジェクトの一つで、高知県佐川町で有畜複合農業を営み土壌医の資格も持つTAMファームの「たむさん」といっしょに、みかん山で土づくりを実践し、その過程全てを共有していく参加型のワークショップです。
みかん山の10年ビジョンに基づく長期的(7年)なプログラムで、最終的にはみかん山全体の土づくりにも着手していきますが、
今期はまず、
来年3月に植樹する苗木を育てる畑「幼木園」の土づくりを、4月・7月・3月と、3回にわけ開催予定です!
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◾️しあわせみかん山とは?
しあわせみかん山は、
耕作放棄地となった段々畑の山を
自然の力で果実が実る持続可能な山へ再生させていくことを目指して、
果樹自然栽培の実践・研究を行うNPO法人です。
高知県にある後継者のいなくなった段々畑の山で、みんなで持続可能な農業と食のありかたを考え・学び・実践研究を続けています。
◾️自然栽培✖️手つなぎ流通プロジェクトとは?
しあわせみかん山は、
「世界中のみんなで1000年つながる農業と食を育てる」
という夢を描き、
みかんを主体とした色々な果樹を、
化学肥料や農薬に頼らない自然栽培で育てる実践・研究を行っています。
その試行錯誤の過程や課題を共有し、
ご意見やご協力をいただきながらみんなで一緒に、プロジェクトを進めています。
まだまだ始まったばかりの
小さな取組みですが、
みかん山づくりを通じて、
個人の方々や企業さんの思いを繋げ、
小さくても自分たちの力で農業と食の問題に取り組んでいける社会を実現したいと思います。
ご理解とご賛同、よろしくお願いいたします。
◾️応援はコチラから!
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