「土はどう変わったの?」

ー土の学校(モニタリング編)その①ー
10月16日(土)の午後13時~
土の学校(モニタリング編)を開催しました!
7月に開催した土の学校(中編)で、
苗木を育てる幼木園用の土づくりをみんなで実践しました♪
太陽熱養生処理という技術で、
太陽熱と発酵の力で、短期間で土をフカフカにする土づくりの方法です。
順調に地温も上がり太陽熱養生処理が完了しましたので、
土の学校の先生「たむさん」と一緒に、モニタリング会を開催しました!
みかん山の土壌は、赤土の粘土質で有機物が少なく、硬くて粘い土質をしています。
土を掘ってみると、植物の根が張りやすいフカフカの層が10cmほどしかありません。
この場所で、大きな苗を育てるためには、深さ60cmまでは根を伸ばせるような土にしたいなと考えています。
そこで、7月に土の学校で「太陽熱養生処理」を実践したので、今回10月の土の学校で、土の状態をモニタリングしてみました(^^)
硬度計を使って土の硬さをはかってみると、
深さ40cmまでの土はふかふかの層に変化していました!
ひとまず、今回の太陽熱養生処理で、深さ40㎝までの土づくりが成功したといえそうです(^^)
では、深さ40㎝から下の土はどうなっていたでしょう?
40cm付近の土は硬くしまっていて、硬盤が存在していました。
たむさんいわく、
「硬盤があるとその硬盤が不透水面となり、
多雨の後には、湿害に弱い温州みかんにとって、非常に好ましくない土壌環境となる恐れがある。」
とのこと。
そこで、
この硬盤を壊すためにある植物の種をまきました♪
②へ続く♪
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◾️「土の学校」とは?
みかん山の最大の課題は、土づくりです。
現在のみかん山の土は硬くしまって痩せていて、苗木を植えてもうまく育ちません。
そこで、専門的な仲間と協働で、果樹が元気に育つ土づくりを実践する参加型のワークショップ、「土の学校」を開催しています。
▶︎土の学校の先生(専門的な仲間)のご紹介
高知県佐川町で有畜複合農業を営み土壌医の資格も持つTAMファームの代表田村雄一さん、通称「たむさん」
▶︎「たむさん」の著書
「自然により近づく農空間づくり」
⚫︎「土の学校2021」スケジュール
・土の学校(前編)4月17日開催
・土の学校(中編)7月8日開催
・土の学校(モニタリング編)10月16日開催
・土の学校(後編)2022年3月19日開催予定

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◾️ しあわせみかん山とは?

「世界中のみんなで1000年つながる農業と食を育てる」

しあわせみかん山は、
耕作放棄地となった段々畑の山を
自然の力で果実が実る持続可能な山へ再生させていくことを目指して、
果樹自然栽培の実践・研究を行うNPO法人です。

持続可能な農業と食を通じて、人と自然が共生する社会を実現するために、生産者・消費者・地域のみんなで「自然栽培×手つなぎ流通プロジェクト」という参加型の取組みを行なっています。

◾️みかん山の開墾から現在まで

みかん山は高知県東南部、山川海が近い香南市にあります。
東京オリンピックが開かれた1964年に、先代が雑木林を開墾して約2ヘクタール(東京ドームの半分弱)の段々畑を造成。
全盛期には3千本の温州みかんが栽培されていましたが、先代亡き後は後継者がなく耕作が放棄されました。

現在は高齢のためみかんの樹が9割以上枯死し、新たな苗木で改植していく時期を迎えています。

 

ところが、100段ある段々畑は排水不良であちこち崩れかけ、背丈以上に伸びる草が一面に生い茂り、頂上まで続く作業道は雨水で削られて走行が困難。

そのうえ、長い間化学肥料が与えられてきた土壌は劣化して硬く締まり、自然の力で果樹が育つ状態ではありません。

 

 

 

 

 

 

 

◾️自然の力で果実が実る山へ再生するビジョン

そこで、専門的な仲間と沢山の検討を重ね、荒れた状態の山を多様ないのちと共生する山へ再生する「10年ビジョン」を、2018年度に策定いたしました。

 

この10年ビジョンは、「多様ないのちと共生するみかん山に色々な果樹が元気に育ち、持続可能な農・食・環境の学び場として発展している」将来イメージを描いたものとなっています。

その実現にあたり、2019年から2028年までの10年間を短期・中期・長期と3つのステップに分け、段階的にみかん山の再生を進めていくこととしています。

 

 

 

◾️ 自然栽培×手つなぎ流通プロジェクト

荒れた状態の山を多様ないのちと共生する山へ再生するためには、痩せた土壌を改良し、新たな苗木で改植するため、園地や作業道の基盤整備を行うなど、必要な準備が沢山あります。

また、化学肥料や農薬に頼らず自然の力で果実が実るようになるためには、病害虫に強い木を育てるための土づくりや、病害虫が発生しにくい環境づくりを重視して整備していかなければなりません。

 

 

ところが、このような大がかりな土づくり・環境整備などを実施していくには、経験に基づく専門的な技術や重機などの機械が必須で、多くの資金も必要になります。

しあわせみかん山は素人が集まった本当に小さな団体ですので、自分たちの力だけでは、このような大規模な整備は実施できません。

 

そこで、地域の専門的な仲間と協働で、土づくりや環境づくりを小さな規模で実践研究しながら、

その試行錯誤の過程を応援してくれる仲間(サポーターさん)に共有し、参画型でプロジェクトを進めています。

仲間と過程(プロセス)を共有しながら進めていくことでつながりを育み、生産者だけではなく、消費者や地域が一体となって、1000年つながるみかん山を育てていくことを目指しています。

 

■応援してくださる仲間(サポーターさん)

 

 

 

 

■専門的な仲間と協働で開催しているワークショップやイベント

①「土の学校」

 

②「自分でなおせる道づくり」

③「石積み学校」

④「石の水路づくり」

 

⑤「薪まつり」

持続可能なみかん山の再生に、沢山の方々が参画してくださることで、
個人の方々や企業さんの思いを繋げ、

小さくても自分たちの力で農業と食の問題に取り組んでいける社会を実現したいと思います。
ご理解とご賛同、よろしくお願いいたします。

 

 

◾️応援はコチラから!

サポーターとしてプロジェクトの仲間になる♪
https://mikanyama.org/supporter/