「接木の先生は、経験のかたまり」

みかん山のある地域で、
柑橘類の苗木栽培をされていた「よこたさん」
今は現役を引退されていますが、
昨年からみかん山で接木や苗木の育成について教えていただいています。
よこたさんとのつながりは、
ご自身が農薬を使わないみかん栽培に興味を持たれて
病害虫防除について教わりたいとみかん山に来てくださったことがはじまりでした。
お孫さんがアトピーがあるそうで、農薬を使わない果物を欲しがるそうです。
そこで、
「私たちが研究してきた病害虫対策をお伝えするかわりに、
苗木の接木について教えていただけませんか?」
と、
お願いしてみたら快く引き受けてくださって、
接木の先生として色々な事を教えてくださっています。
先日、
接木に使う穂木の選び方を講習していただきました。
穂木とは、台木に接ぐ枝のことで、
教科書にはよく
「充実した枝を選ぶと良い」と、書かれています。
でも、素人には
いったいどの枝が「充実した枝」なのか、選び方がさっぱりわかりません(^。^)
これかな?
と思う枝は「細すぎる」と、のこと。
先生が選んだ枝を見せていただいて、
「なるほど、こういう枝を選ぶのかー」
と、よくわかりました。
選んだ穂木は、袋をかぶせて穴蔵に寝かせておくそうですが、充実した穂木なら夏まで持つそうです。
果樹栽培は時間軸が長く、
必要な技術も幅広いので多様な知識が必要ですが、
学問的に学ぼうとすると知識が断片的で、とても難しく感じます。
ところが、
年長者の方の経験から得た学びを教わると、
知識が体験として情報が入ってくるので、
本を読むだけでは得られない学びを体感することが出来るなと本当に思います。
4月になったら、
先生が選んだ穂木を使って、みかん山で接木講習をしていただく予定なので楽しみです♪
では、また次回^ ^
(ブログは、ほぼ月・水・金曜日に更新しています♪)
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◾️しあわせみかん山とは?
しあわせみかん山は、
耕作放棄地の山を自然の力で果実が実る山へ再生させていくことを目指して、
果樹自然栽培の実践・研究を行うNPO法人です。
高知県にある後継者のいなくなった段々畑の山で、みんなで持続可能な農業と食のありかたを考え・学び・実践研究を続けています。
◾️自然栽培✖️手つなぎ流通プロジェクトとは?
しあわせみかん山は、
「世界中のみんなで1000年つながる農業と食を育てる」
という夢を描き、
みかんを主体とした色々な果樹を、
化学肥料や農薬に頼らない自然栽培で育てる実践・研究を行っています。
その試行錯誤の過程や課題を、
応援してくださるサポーターさんに共有し、
ご意見やご協力をいただきながら一緒にプロジェクトを進めてきました。
この参加型の取組を「自然栽培✖️手つなぎ流通プロジェクト」と名づけています。
しあわせみかん山の取組は、
夢に共感してくださる沢山の方々の力で継続・発展してきました。
まだまだ始まったばかりの
小さな取組みですが、
みかん山づくりを通じて、
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小さくても自分たちの力で農業と食の問題に取り組んでいける社会を実現したいと思います。
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