「自分でなおせる石の水路づくり(後編)レポート!」

ー5月のワークショップのレポートー
5月15日(土)
みかん山再生プロジェクトとして、
「石の水路づくり」というワークショップを開催しました!
「石の水路づくり」は、
みかん山の段々畑の法面に地下水が沸き出る事が原因で崩れている場所があるため、
専門的仲間といっしょに石積みで修繕し、その過程全てを共有していく参加型のワークショップです。
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今回は、
2月に開催した「石の水路づくり(前編)」で積んだ石の水路の仕上げとして、湧水地点の石積みを実践しました^ ^
作業手順は前編と同じで、
①床堀り
②積み石を積む
③ぐり石を詰め込み
☆②~③の繰り返し
まず最初は床堀り作業です。
湧き水が出る場所なので、掘れば掘るほど水がでてきました!
掘った土は「てみ」と呼ばれる道具に入れて搬出します。(石や水を含んでいるのでけっこう重いのです)
石に当たって掘れない場合は「しょうれん」と呼ばれる道具を使って石を動かします。
湧き水地点の上部の崩れてきている壁面も、床堀りをして石を積む準備をしていきます。
ようやく床堀りが完成!
実は石積みの時間の大半が土を掘ったり石や土を運ぶ時間で、石を積む時間は本当に少しなんです。
ここまで来てようやく石積みの時間がスタート!まずは、一番下に積む石「根石(ねいし)」をすえていきます。
今回は馬蹄形(ばていけい 馬の蹄のようなU字形)に積んでいくので、直線的に積む石積みより難易度が高めです!
石積みの裏側には、しっかりと「ぐり石」を詰め込みます。
石積みの世界には、1、ぐり 2、石 3、積み という言葉があるそうで、
丈夫な石積みを積むのに一番大事なことは「ぐり石」がしっかり入っていること、
次に石の質。三番目に積む技術という意味の言葉だそうです。
ぐり石さえしっかり入っていれば積む技術が多少拙くても、崩れないという教えだそうです。
その教えどおり、積み石の裏側にぐり石をしっかり詰め込みました!
水路の上部は、崩れてくる壁面を保護するため、馬蹄形に積んだ湧き水部分の上部にアーチ型に石を積んでいきました!
一番上まで積まずに、モニタリング(水の流れや壁面の侵食度合いの経過観察)をした後で、
必要があれば上まで石積みしていく予定です♪
今回は難易度が高かったのですが、みんなの力を合わせて完成しました♪
正面から見るとこんな感じです。
上から見るとこんな感じです。
水路の流末部は法面につながっていて、1月に開催した「石積み学校」で石を積んで修繕済みです。
流れた水は一番下の道路脇の側溝にあつまる仕組みになっています。
心配していたお天気でしたが、雨は15時まではもってくれたので一安心。
石積みの後のふりかえりや感想の共有時間もしっかりとれて、充実したワークショップになりました(^^)
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⚫︎難しかった点
・馬蹄形に積んでいくこと。水糸が張れないので綺麗な弧を描く様に積むのが難しい!
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⚫︎参加者の方の感想シェア
・石積みの経験が無く不安でしたが、教えてくれる人といっしょにやるとまずまずできる事がよくわかった。
・最初は1日で終わらないかと思ったけど、やっていくうちに見えてくるものがあり自信がついてきて楽しく積むことができた。
・思ったより石の水路が芸術的で素晴らしかった!10年100年と続いていく、残していきたい景観整備は大事だと思った。
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⚫︎-みかん山再生プロジェクト-「石の水路づくり」とは?
耕作放棄地の山を自然の力で果実が実る山に再生していく事を目指して活動しているみかん山で、
専門的な仲間のといっしょに、環境共生型の小さな土木工事を実践し、その過程全てを共有していく参加型のワークショップです。
⚫︎ ワークショップの講師役のご紹介
西山穏
N Nラントシャフト研究所代表
環境共生型の土木工事の設計技術者。
県内では主に馬路村の柚子園の造成(農地石積・耕作道・排水等)や
四万十町の石積みの用水路などを行った実績があり石積みと排水に詳しく、
以前からみかん山では「自分でなおせる道づくり」というテーマで研究会の講師役をしていただいています。
⚫︎次回6月のワークショップは?
6月19日「自分でなおせる道づくり(一学期)」を開催予定!
それでは、また次回♪
(ブログは、ほぼ月・水・金曜日に更新しています♪)
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◾️しあわせみかん山とは?
しあわせみかん山は、
耕作放棄地となった段々畑の山を
自然の力で果実が実る持続可能な山へ再生させていくことを目指して、
果樹自然栽培の実践・研究を行うNPO法人です。
高知県にある後継者のいなくなった段々畑の山で、みんなで持続可能な農業と食のありかたを考え・学び・実践研究を続けています。
◾️自然栽培✖️手つなぎ流通プロジェクトとは?
しあわせみかん山は、
「世界中のみんなで1000年つながる農業と食を育てる」
という夢を描き、
みかんを主体とした色々な果樹を、
化学肥料や農薬に頼らない自然栽培で育てる実践・研究を行っています。
その試行錯誤の過程や課題を共有し、
ご意見やご協力をいただきながらみんなで一緒に、プロジェクトを進めています。
まだまだ始まったばかりの
小さな取組みですが、
みかん山づくりを通じて、
個人の方々や企業さんの思いを繋げ、
小さくても自分たちの力で農業と食の問題に取り組んでいける社会を実現したいと思います。
ご理解とご賛同、よろしくお願いいたします。
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