「自分でなおせる石の水路づくり」

ー3月のみかん山自然栽培研究会レポートー
3月20日(土)
毎月第三土曜日に開催しているみかん山自然栽培研究会を行いました!
3月の研究会のテーマは、
「自分でなおせる石の水路づくり」です。
段々畑の法面から地下水が湧き出る場所があり、
その溝を猪が掘り起こしてしまうため、大きな石をついて丈夫な水路をつくるワークを開催しました♪
(石の水路設計図)
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1月の研究会で開催した石積み学校では、石積みでアーチ型の壁をつくりましたが、今回はその応用編です。
今回は施工場所を3ヶ所に分けて
A.湧出部
B.畑横断部
C.流末部
と、分けてCから順に進めていきました。
(石の積み方場所別図解)
水路づくりの手順は、石積み学校と同じです。
①床掘り
②1段目石積み
③ぐり石詰め
・②〜③を繰り返し
あいにくの雨で途中までしかできませんでしが、CとBの施工部分はほぼ完成♪
Aの部分が未完成ですので、次回5月20日の研究会で実施予定です(^^)
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⚫︎難しかった点
・川石を使ったので重くて運びにくかったところ
・川石が滑りやすくて積みにくかったところ
⚫︎生き物の発見
・床掘をしていたら水の通り道が沢蟹の住処になっていて赤ちゃん蟹が沢山!
⚫︎参加者の方の感想シェア
・先生の話が素人でもわかりやすく、石の大きさや角度一つひとつに理由を説明してくれるので、素人でも大変わかりやすかった!
・流末部の石積みを担当させてもらいましたが、石積みは難しかったですが、
床掘をしっかりやる事で水の流れや土の色の変化がよくわかり沢蟹を発見したりと面白く良い場所を担当させてもらえたのが嬉しかったです。
・床掘をしっかりしたので懸念していた流末部の不安要素も解決でき良かったです。石がかなり重かったので筋肉痛がひどいです(笑)
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⚫︎みかん山自然栽培研究会とは?
耕作放棄地の山を自然の力で果実が実る山に再生していく事を目指して、
毎月第3土曜日に研究会を開催し実践・研究を重ねています。
専門的な仲間の協力の元、土づくりや苗づくり、道づくりや石積みなどを実践し、再生計画づくりに活かしています。
⚫︎ ワークショップの講師役のご紹介
西山穏さん
N Nラントシャフト研究所代表
環境共生型の土木工事の設計技術者。
県内では主に馬路村の柚子園の造成(農地石積・耕作道・排水等)や
四万十町の石積みの用水路などを行った実績があり石積みと排水に詳しく、
以前からみかん山では「自分でなおせる道づくり」というテーマで研究会の講師役をしていただいています。
(写真右上)
⚫︎続きはいつ?
「石の水路づくりvol2」5月22日開催予定!参加者募集中です♪
それでは、また次回♪
(ブログは、
ほぼ月・水・金曜日に更新しています♪)
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◾️しあわせみかん山とは?
しあわせみかん山は、
耕作放棄地となった段々畑の山を
自然の力で果実が実る持続可能な山へ再生させていくことを目指して、
果樹自然栽培の実践・研究を行うNPO法人です。
高知県にある後継者のいなくなった段々畑の山で、
みんなで持続可能な農業と食のありかたを考え・学び・実践研究を続けています。
◾️自然栽培✖️手つなぎ流通プロジェクトとは?
しあわせみかん山は、
「世界中のみんなで1000年つながる農業と食を育てる」
という夢を描き、
みかんを主体とした色々な果樹を、
化学肥料や農薬に頼らない自然栽培で育てながら、
その過程を応援してくださる方々に共有しながら取組を進めています。
まだまだ始まったばかりの
小さな取組みですが、
みかん山づくりを通じて、
個人の方々や企業さんの思いを繋げ、
小さくても自分たちの力で農業と食の問題に取り組んでいける社会を実現したいと思います。
ご理解とご賛同、よろしくお願いいたします。
◾️応援はコチラから!
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