「自分でなおせる道づくりvol4」

ー11月のみかん山自然栽培研究会ー
11月21日(土)
みかん山で11月の研究会を開催しました!
テーマは、「自分でなおせる道づくり」。
みかん山の大きなテーマでもある道の整備。
雨が降る度に轍(わだち)が雨水で抉られ、
毎年道がガタガタになってしまうのです。
道づくりのコンセプトは3つ。
①あるもので出来る
(材料費が低コスト)
②自分でなおせる
(維持管理が楽)
③コンクリートで全面を固めない
(水が染み込む・植生を残す)
この3つを軸に道づくりの設計を行い、
実践し、経過観察しながら改良を繰り返しています。
今回は、
①5月に施工した道の轍(わだち)部分が崩れてきている原因を検討。
②改善案を立て、
③施工するというワークを実施しました。
原因の一つに、
前回、コンパクターという振動する機械で道を締め固めたのですが、
「コンパクター」では締め固める効果があまりないため、
「ランマー」という上下にたたく機械で締め固めたらより効果があるのでは?
と、いう案が出ました。
コンパクターとは、下の写真に写っている機械です。
振動により、地面を占め固める機能があります。
ランマーというのはm、下の写真に写っている機械です。
上下に地表をたたきつける機械で、コンパクターよりも効果が大きな機械です。
そこで今回は、
土を締め固める転圧にはランマーを使うことにしました。
一番小さな50kgサイズを借りてきたのですが、
なかなか重くて2人がかりで転圧しました!
深さ15㎝幅60㎝に床掘した轍(わだち)に
セメントを混ぜた土を盛り、
ダダダダダっと
上下に高速で動くランマーで締め固めていくと、
土がしっかりと締まっていく感覚がありました。
5月に施工した時より精度の高い仕上がりになったので、今後の経過観察が楽しみです♪
しあわせみかん山では、
みんなで学びながら少しずつ、環境整備も進めています。
またご報告いたしますねー。
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●しあわせみかん山とは?
高知県香南市にある後継者がいなくなり衰退していくみかん山を引き継ぎ、
1000年つながるみかん山へ再生していくことを目指して活動を行っているNPO法人です。
果樹の自然栽培を軸にした、
持続可能な「農・食・環境の学び場」を育ててていく10年ビジョンを描いて、日々取組んでいます。
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⚫︎しあわせみかん山の10年ビジョンとは?
10年ビジョンには3つの柱を立てていて、
①多様ないのちと共生する「みかん山づくり」
②色々な果樹が元気に育つ「環境づくり」
③持続可能な農・食・環境の「学び場づくり」
と、しています。
「山づくり」・「環境づくり」・「学び場づくり」の3つの柱を軸に再生計画を進めた10年後には、
「足元の大地から再生されたみかん山には、色とりどりの果樹が元気に育つ美しい段々畑が拡がり、
みかん山づくりに参画する人々が世界中から訪れる学び場として発展していて、
全国の地域にもみかん山の取組みが拡がりつつある。」
と、
いう10年後のありたい姿を描いています。
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●みかん山再生プロジェクトについて
現在のみかん山は後継者が居なくなって衰退した100段の段々畑です。
1964年の東京オリンピックの年に、
先代が雑木林を切り拓きみかん畑に開墾されました。
現在は、当時植えられた2000本のみかんの木はは全て老木になっていて、ほとんどが寿命で枯れてしまい、
苗木の更新が必要な時期にきています。
また、山地の栽培は果樹を育てる以外にも細かな環境整備が必要で手が入らなくなるとすぐに荒れてしまいます。
例えば、
段々畑の法面が崩れてきたり、
林道が雨で削れて道がガタガタになって通行不可能になってしまったりと、
土壌環境整備、
排水の改良、沢筋の整備、道の整備など、
手入れが必要な事や課題がたくさんあります。
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⚫︎みかん山サポーター大募集中!
みかん山の再生へ向けた取組みは、
全国のサポーターさんによって支えられています。
サポーターとは、
みかん山の夢(理念)に共感し、参画してくださる大切な仲間です。
みかん山の再生には、まだまだ沢山の人の力が必要です。
ぜひ、サポーターになって1000年つながるみかん山づくりに参画してください!
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