「FOODは、風・土で作られる」 ー 土の学校2021前編 スタート! ー

4月17日(土)
「土の学校2021前編」を開催しました!
昨年から進めていたこの企画は、
高知県佐川町で有畜複合農業を営むTAMファームの「たむさん」(写真右)と協同で開催しています^ ^
たむさんは土壌医の資格を持つ土の専門家でもあり、
「土の学校」は、
たむさんといっしょにみかん山で土づくりを実践し、その過程全てを共有していく参加型のワークショップです。
みかん山の10年ビジョンに向けた再生計画に基づく長期的(7年)なプログラムになっていて、
山全体を大きく2つに区分しています。
その名も苗木を育てる「幼木園」と成木になった木を育てる「成木園」です。
最終的にはみかん山全体の土づくり・環境づくりにも着手していきますが、
今期はまず、
来年3月の植樹に向けた、
苗木を育てる「幼木園」の準備として、苗木用の土づくりを実践。
春・夏・初春と、3回にわけ土の学校を開催し、参加者の方といっしょに土づくりをしていきます。
記念すべき第一回の「土の学校2021前編」の午前中はまずは座学。
たむさんが気合の入った79枚のパワーポイント資料をつくってきてくださいました!!笑
座学のテーマは、
「FOODは、風・土で作られる」です。
食べ物は土が育てるというイメージは誰もが持たれていると思いますが、
土というと、
プランターや畑の茶色い土をイメージする人がほとんどだと思います。
ところが、たむさんは土をもっと大きくとらえて
「風・土」とよびましょうと言われました。
「風・土」とは、いったい何か?
と、言うことですが
「風 」は大気の動き、
「土 」は、地の歴史、
そして「 ・ 」は、水の流れ を意味します。
風、土、水が合わさって「風・土」。
「良い土さえつくれたら作物はできる」
と、農業の世界では言われていますが、土づくりはとても奥深い世界です。
土づくりを考える時は、
土だけ単体で見るのではなく、
土地の歴史や風や水の流れを複合的に捉えて考えることが大切ですよ。
と、熱く語っていただきました。
参加者の方からは、
「環境全体で土を育てると言うお話がとても興味深かった。
自分の畑にもみかん山のこれからにも、すごく希望が持てました!」
と、素敵な感想をいただきました。
午後からは、
「風・土」づくりの主役になる菌が活躍する土づくりワークを開催しましたので、また次回をお楽しみに♪
(ブログは、ほぼ月・水・金曜日に更新しています♪)
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◾️しあわせみかん山とは?
しあわせみかん山は、
耕作放棄地となった段々畑の山を
自然の力で果実が実る持続可能な山へ再生させていくことを目指して、
果樹自然栽培の実践・研究を行うNPO法人です。
高知県にある後継者のいなくなった段々畑の山で、みんなで持続可能な農業と食のありかたを考え・学び・実践研究を続けています。
◾️自然栽培✖️手つなぎ流通プロジェクトとは?
しあわせみかん山は、
「世界中のみんなで1000年つながる農業と食を育てる」
という夢を描き、
みかんを主体とした色々な果樹を、
化学肥料や農薬に頼らない自然栽培で育てる実践・研究を行っています。
その試行錯誤の過程や課題を共有し、
ご意見やご協力をいただきながらみんなで一緒に、プロジェクトを進めています。
まだまだ始まったばかりの
小さな取組みですが、
みかん山づくりを通じて、
個人の方々や企業さんの思いを繋げ、
小さくても自分たちの力で農業と食の問題に取り組んでいける社会を実現したいと思います。
ご理解とご賛同、よろしくお願いいたします。
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