「土壌調査及び環境調査結果」 ―保肥力の低い土・日照時間・谷水の課題有りー

created by dji camera

2020 年度からスタートした学び場づくりの主軸である「土の学校」。

そのコンセプトは一貫していて、「生態系保全と生産性が両立する農空間づくり」です。

土づくりというと土だけに着目しがちですが、土づくりが継続的に行われるサイクルを、

作物の周囲の環境と合わせて実現していく「農空間づくり」という考え方を大切にしています。

これを実践するために、まずは土壌調査や環境調査から始めました。

土の物理性・科学性を検証し、日当たりや風当り、地形や排水状況を観察し、情報を集めていきました。

地主である長老「良さん」、最年長の「もとやん」、理事の「みやさん」と一緒に移転地の園地調査していきました。

移転地のお隣には土工場があります。

報告書に再々登場する素晴らしいドローン撮影は、土木建設コンサルタントで専門的な仲間の「まっつん」が担当してくれました。

 

 

◆土壌調査の結果は?

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移転地の土質は、砂を多く含む砂壌土で粘土質。旧農地と違い石が無いので耕起しやすいですが、腐植がほとんどありません。

土の胃袋の指標と呼ばれるCECやECの数値が低すぎるほど低く、養分を蓄えられる力をもっていないことが明らかになりました。

◆環境調査の結果は?

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移転地の環境は、南側の小さな雑木山が陰になり、一日の日照時間がとても短いです。

特に、冬場は一日中太陽光が当たらない区域があることもわかりました。

また、雨が降ると山の谷から直接園地に雨水が流れ込み、大雨時は浸水するほど。排水課題も明らかになりました。

ウサギの糞やイノシシや鹿の目撃情報も有り、獣害対策も行っていく必要がありあそうです。

次回へ続く♪

次回は「農空間づくりの方方向性ー環境と人に負荷をかけ過ぎず、最小限の工夫で改善!」をお届けいたします。

今年のブログ活動は、毎週木曜日にアップしていく予定です。