「土の学校・植樹祭レポート④」
ーキーワードは多福生態ピラミッド♪ー
③の続き
2022年3月19日、
「土の学校・植樹祭」を開催しました！
みかん山再生に向けた最大の課題は「土づくり」です。
そこで、専門的な仲間と一緒に持続可能な果樹園への再生を目指して、
参加型で「土づくり・環境づくり・苗木づくり」を実践しています。
土の学校の2022年度のテーマは、
「実感山(みかんやま)」です。
土づくりをしながら、
その変化の過程を食で実感出来ることを目指して、食べられる作物を土づくりに活用していく計画で、前回その詳細をお伝えいたしました。
そして、
2022年のキーワードが
「多福生態ピラミッド」です♪
またまた面白い言葉が出てきましたよね。
いったいどんな意味？
と、私たちの疑問に土の学校の先生、「たむさん」にお話を伺いました。
「土の学校では、
「農業生産と生態系保全を両立させる農空間」を、土づくり・環境づくりの方針にしています。
従来の農業技術論では、例えばみかん農家であれば、みかんの木を頂点とした生態ピラミッドが語られています。(図1枚目)
みかんの木以外に害になるものは、草も虫も菌も排除するべきだという考え方で、除草剤や農薬による防除を行うため、生産効率を高める事と生態系保全は共存できないものとして認識されています。
けれど、
本来の生態系はもっと豊かで、みかんの木よりも上位に位置する虫や鳥がいたり土中にはミミズや微生物が沢山いる環境の中でみかんの木は育つのです。(図2枚目)
土の学校では、
「多様な生物の集合体」こそがみかんにとっても最適な農空間であると考えます。
例えばみかんの害虫といわれるゴマダラカミキリムシは、その空間は日射が強く乾燥しやすく細根が育たないということを伝えてくれる貴重な生き物です。
またみかん栽培で害になるカンキツそうか病は、糸状菌（かび）の仲間で、その地下空間に、みみずなどの抗菌を作る生物が少ないことを伝えてくれる貴重な生き物です。
さらに、そうした病害虫が蔓延しないようにしてくれているのが、
天敵の生き物だけでなく、無害無益のただの生き物たちです。
こうした多くの生き物たちは、農空間に暮らす同じ仲間として、光や水、土、栄養などを互いに共有しています。(図3枚目)
この複合的な生態ピラミッドが、みかんの木にとっても多くの生き物にとっても、快適な農空間となっているのです。
排除ではなく、共有。
敵ではなく、仲間。
このように考えると、
複合的の「複」には、「福」という文字を当てはめることもできます。
みかんを主体とした多くの生き物たちが共有するものは、居心地の良さであり、安心感が育まれる環境です。
私たちは、それを「福」と呼びます。
多くの生き物たちが、福を感じられる農空間、それが「多福生態ピラミッド」です。」
たむさんから、多福生態ピラミッドのお話を聞いた後は、
みんなで「どう実現するのか？」を、話し合ってボードにまとめていきました。
今回の植樹祭はコロナ感染拡大防止のため、
最小人数のみで開催いたしましたが
植樹祭の様子は動画撮影を行いましたので、
後日、サポーターさん向けにオンライン報告会を開催予定です♪
お楽しみにしてくださると嬉しいです！
また、お知らせいたしますねー(^^)
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「土の学校」とは？みかん山の最大の課題は、土づくりです。
現在のみかん山の土は硬くしまって痩せていて、苗木を植えてもうまく育ちません。
そこで、専門的な仲間と協働で、果樹が元気に育つ土づくりを実践する参加型のワークショップ、「土の学校」を開催しています。
▶︎専門的な仲間(土の学校の先生)のご紹介
高知県佐川町で有畜複合農業を営み土壌医の資格も持つTAMファームの代表田村雄一さん、通称「たむさん」
⚫︎「土の学校2021」スケジュール
・土の学校(前編)4月17日(開催済)
・土の学校(中編)7月8日(開催済)
・土の学校(モニタリング編)10月16日(開催済)
・土の学校(後編)2022年3月19日(開催済)
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⭐︎こんにちは、しあわせみかん山です。
みかん山の再生に向けた取組みをアップしていきます♪
⭐︎しあわせみかん山とは？
耕作放棄地の山を自然の力で果実が実る持続可能な山へ再生させていくことを目指して、
果樹自然栽培の実践研究を行っているNPO法人です。
⭐︎みかん山再生に向けた取組み
再生に向けた色々な課題にとり組むため、
1000年つながるみかん山づくりに共感してくださる仲間を呼びかけ、参加型で再生活動に取組んでいます♪
応援andご参加はコチラから！
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サポーターの仲間として参加する♪
プロジェクトへ寄付をして参加する♪
みなさまの応援andご参加、心よりお待ちしています。
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▶︎ＮＰＯ法人しあわせみかん山
世界中のみんなで1000年つながる農業と食を育てる
田村 雄一、岩間 美顕、他11人