「森づくりに学ぶ土づくり」
今期は、土づくりの一環として
苗木の畝の西側に、ソルゴーというイネ科の植物を植えました!
写真は上から順に、10日おきに、成長の順に撮影したものです。
昨年、
土壌医の資格を持つTAMファームの「たむさん」を研究会にお招きして、
みかん山の土づくりの方針を検討するワークショップを開催しました。
その際、「森の土づくりに学ぶ」というキーワードが出てきたのです。
森林は自然界のリズムて土づくりを行っていますが、
森の木々の足もとの土は落ち葉に覆われ、
木々の葉によって木陰があり、
湿潤な環境が保たれています。
その環境の中で生きる微生物たちの働きにより、
豊かな森の土壌はつくられていきます。
そこで、みかん山でも
みかんの苗木の周囲に「森のような」環境を
再現して、
土づくりに活かせることはできるか?
と、いう研究を始めました。
苗木の西側にソルゴーを植えているので、
12時を過ぎると株元に陰ができます。
この日陰が、
微生物が住みやすい環境と、
苗木に強い日差しを与えないという2つの役割をしてくれていて、
土づくりと苗木の成長の両方を助けてくれたらいいなと思っています。
まだまだ研究は始まったばかりですが、
どんな変化が現れてくるか楽しみです。
また、ご報告いたしますねー。
いつもありがとうございます。
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●しあわせみかん山とは?
高知県香南市にある後継者がいなくなり衰退していくみかん山を引き継ぎ、
1000年つながるみかん山へ再生していくことを目標に、
果樹の自然栽培を軸に、
持続可能な「農・食・環境の学び場」を育てているNPO法人です。
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●みかん山再生プロジェクトについて
現在のみかん山は後継者が居なくなって衰退した100段の段々畑です。
1964年の東京オリンピックの年に、
先代が雑木林を切り拓きみかん畑に開墾されました。
現在は、当時植えられた2000本のみかんの木はは全て老木になっていて、ほとんどが寿命で枯れてしまい、苗木の更新が必要な時期にきています。
また、山地の栽培は果樹を育てる以外にも細かな環境整備が必要で手が入らなくなるとすぐに荒れてしまいます。
例えば、
段々畑の法面が崩れてきたり、
林道が雨で削れて道がガタガタになって通行不可能になってしまったりと、
土壌環境整備、
排水の改良、沢筋の整備、道の整備など、
手入れが必要な事や課題がたくさんあります。
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