「石積み学校(前編) その ②」

ー現地で石積みの設計をしてみよう!ー
①の続き
2020年10月17日(土)
みかん山で石積み学校前編を開催しました!
午前中石積みの技術的なお話を聞かせていただき、
午後からはいよいよ現地へ!
あいにくの雨でしたが、
石積み予定地で設計ワークを行いました。
まずは現場で、
○石積みを新設する背景の共有
○現地の地形や条件の確認
○測量
を行いました。
今回、しあわせみかん山に石積みを新設することになった背景は、段畑の壁面が地下水により洗掘(せんくつ)され続けていることが大きな理由です。
これ以上壁面が崩れないように、
石垣で整備したいなと考えたのがきっかけでした。
実際に金子先生と参加者みんなで現場を見て、
どのような石垣をつくるのがよいか?
を、意見を出し合いました。
そして、
その石積みをおこなう場合に必要な石の量を計算で出すと、
なんと
必要な量は積み石で約1000個!
4tトラック4台分で、
けっこうな量の石が必要なことが明らかになりました。
2021年1月開催の石積み学校後編に向けて、
準備を進めていきくことになります。
③へ続く
次回は、一番盛り上がった
「石積みミニクチャー」のお話です。
お楽しみにー♪
◾️石積み学校とは?
石積み学校は、農地の石積み技術を継承するために、2013年に設立されました。
コンクリートを用いない空石積みの技術を有する人が少なくなり、
石積みの風景を継承することが困難になってきていたためです。
以来、石積み学校では石積みの風景と、
それを支える技術の継承を目的として活動しています。
そのために、崩れかけた石積みを実際に修復しながら積み方を学ぶワークショップを開催したり、
石積みの価値と技術を伝えるための講演会や授業を受け持ったり、
おせっかいとご縁に導かれながら様々な活動を行なっています。(石積学校HPより)
◾️なぜ、しあわせみかん山で開催するの?
みかん山の大きな課題は水の問題です。
100段ある段々畑の法面は、地下水が流れる場所があり年々くずれて大きな穴があいています。
そこで、地下水により崩れてくる法面を、
石積みの技術を継承している「石積み学校」さんをお招きして、法面の修正をします!
みかん山再生プロジェクトの一つとして実施いたしますので
みんなで学び、みんなで石積みを完成させるイベントです。
前後編の2回開催になっていて、
今回10/17は前編の開催です!
ご興味あります方は、
1月23.24日開催予定の後編のご案内をお待ちください♪
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●しあわせみかん山とは?
高知県香南市にある後継者がいなくなり衰退していくみかん山を引き継ぎ、
1000年つながるみかん山へ再生していくことを目指して活動を行っているNPO法人です。
果樹の自然栽培を軸にした、
持続可能な「農・食・環境の学び場」を育ててていく10年ビジョンを描いて、日々取組んでいます。
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●みかん山再生プロジェクトについて
現在のみかん山は後継者が居なくなって衰退した100段の段々畑です。
1964年の東京オリンピックの年に、
先代が雑木林を切り拓きみかん畑に開墾されました。
現在は、当時植えられた2000本のみかんの木はは全て老木になっていて、
ほとんどが寿命で枯れてしまい、苗木の更新が必要な時期にきています。
また、山地の栽培は果樹を育てる以外にも
細かな環境整備が必要で手が入らなくなるとすぐに荒れてしまいます。
例えば、
段々畑の法面が崩れてきたり、
林道が雨で削れて道がガタガタになって通行不可能になってしまったりと、
土壌環境整備、
排水の改良、沢筋の整備、道の整備など、
手入れが必要な事や課題がたくさんあります。
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⚫︎みかん山サポーター大募集中!
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全国のサポーターさんによって支えられています。
サポーターとは、
みかん山の夢(理念)に共感し、参画してくださる大切な仲間です。
みかん山の再生には、まだまだ沢山の人の力が必要です。
ぜひ、サポーターになって1000年つながるみかん山づくりに参画してください!