「自分でなおせる道づくりvol2」その③
ーー6月の自然栽培研究会ーー
②の続き
6月20日(土)
毎月第3土曜日に行なっている
みかん山自然栽培研究会を開催しました!
6月のテーマは5月に引き続き
「自分でなおせる道づくり」です。
みかん山の大きな課題は「道づくり」
全長1000mある頂上まで続く急こう配の山道。
雨が降るたびに轍が削られ道がガタガタになってしまうと、前回お伝えしました。
そこで、
専門家の仲間のアイディアで、
①道の轍部分を強化する。
②道を流れる水の量を減らす。
と、
いう新しい試みを施工してみることになりました。
①の轍部分の強化は、轍部分のみ土とセメントを配合する「セメント補強土」で対応(通常の1/3)
②水量の制御は、洗越し(あらいごし)で対応。
と、決めて設計しました。
洗越しとは、
路面に緩急をつけて水を集めて排水させる手法で、土砂がたまっても閉塞しにくいのが特徴だそうです。
地域の方のご協力もあり、
無事に7mの区間施工が完成いたしました!
洗越しが雨にどう対応するのか、
楽しみですね!
また、観察してご報告しますねー。
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「自分でなおせる道づくり3つの方針」
⚫︎テーマ
「雨に強く、人と自然にやさしい」
⚫︎方針
①山にあるものでできる。(低コスト)
②自分でなおせる。(維持管理が楽)
③コンクリートで全面を固めない(生き物にやさしい)
みかん山の道全体は1000mありますが、
試験的に7mの区間を実際に施工して、
うまくいくかどうか実践研究していきます!
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●しあわせみかん山とは?
高知県香南市にある後継者がいなくなり衰退していくみかん山を引き継ぎ、
1000年つながるみかん山へ再生していくことを目標に、
果樹の自然栽培を軸に、
持続可能な「農・食・環境の学び場」を育てているNPO法人です。
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●みかん山再生プロジェクトについて
現在のみかん山は後継者が居なくなって衰退した100段の段々畑です。
1964年の東京オリンピックの年に、
先代が雑木林を切り拓きみかん畑に開墾されました。
現在は、当時植えられた2000本のみかんの木はは全て老木になっていて、ほとんどが寿命で枯れてしまい、苗木の更新が必要な時期にきています。
また、山地の栽培は果樹を育てる以外にも細かな環境整備が必要で手が入らなくなるとすぐに荒れてしまいます。
例えば、
段々畑の法面が崩れてきたり、
林道が雨で削れて道がガタガタになって通行不可能になってしまったりと、
土壌環境整備、
排水の改良、沢筋の整備、道の整備など、
手入れが必要な事や課題がたくさんあります。
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⚫︎みかん山サポーター大募集中!
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全国のサポーターさんによって支えられています。
サポーターとは、
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みかん山の再生には、まだまだ沢山の人の力が必要です。
ぜひ、サポーターになって1000年つながるみかん山づくりに参画してください!