「猪被害!」
ーー山の動物の課題は地域全体の課題?ーー
今年は猪の被害が多いと聞いていましたが、
みかん山でも最近頻繁に出没してきました(T . T)
猪は水っぽいところが大好きで、
ミミズを探して掘り返したり
身体をこすりつけたりするので、
掘られた場所がボコボコになるのが特徴です。
この場所は、
元々、段々畑の法面から地下水が湧いて出てくる場所で、
猪が好きな場所の条件としてピッタリなのがよくわかります(^。^)
暗渠パイプを入れるか、
何かしら工夫して排水対策をしないといけないなーと、課題がまた明確になりました。
猪など獣害に対する短期的な対策としては、
猟師さんに捕まえてもらったり、
電柵を張ったり山の境に網を設置することですが、
どちらも、
サッと簡単に出来ることでもありません。
長期的な対策は、
山の植生を変化させることも、
一つだと言われています。
高知県は84%の森林率ですが、
天然林はわずか1%でほとんどが杉と檜を植林した森です。
単一な植林により、
動物の食糧となる木の実がなる木が激減したことや、
時代の流れから様々な理由で
里山が手入れされなくなり荒れていることで、
年々猪や猿や鹿などの農業被害は拡がっています。
また、植林した山が荒れることにより土砂崩れが起きやすくなり、
大雨の度に川が濁るという濁水問題にもつながっています。
みかん山の近くを流れる
一級河川の「物部川(ものべがわ)」は、
濁水問題が大きな課題で、
川漁師さんの頭を悩ませていますし、
また、
土砂崩れで倒された流木が、
川から海に大量に流されてくるため、海の漁師さんも頭を悩ませています。
一次産業者だけでなく、
川の水は流域住民の生活を潤わせる大切な水なので、
山の課題は、
地域全体の大きな課題です。
しあわせみかん山の10年ビジョンには、
①多様ないのちと共生するみかん山には、
みかんや色々な果樹が育っている。
②持続可能な『農・食・環境』の学び場として、発展している。
と、10年後のありたい姿を大きく2つ描いてあります。
山の動物たちとどのように共生できるか、
持続可能な農業のあり方を、
様々な角度で考え
みんなで学び、
実践していきたいなと考えています。
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■NPO法人しあわせみかん山
2012年より、高知県にある後継者が居なくなって衰退するみかん山を引き継ぎ、自然栽培で山を再生させることを目指して、みんなでみかん山づくりに取り組んでいます。
『多様ないのちと共生するみかん山には色々な果樹が育ち、
持続可能な「農・食・環境」の学び場として発展している』
と、いう10年ビジョンを2017年に描き、
そこに向かって植樹計画や土壌改良を試行錯誤してきました。
2019年は、10年ビジョンに向かって進む、記念すべき1年目。
どんな展開になるのかワクワクしています♪
この活動は、全国のサポーターさんや10年ビジョン基金によって支えられています。
みなさまの、幅広い応援やご協力、
どうぞよろしくお願いいたします(^ ^)
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■サポーターとして応援しませんか?
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一緒にみかん山づくりに参画してくださるサポーターさんを大募集しています。♪
http://mikanyama.org/supporter/
●サポーターとは、みかん山の夢に共感し参画してくださる継続型支援の会員さんです。
●サポーターさんに様々な形でみかん山の事業に参画していただくことが、10年ビジョン実現の大きな原動力になります♪
●現在、
全国の個人・法人サポーターさん300人に支えられています(^ ^)
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■10年ビジョン基金に寄付をして応援しませんか?
●10年ビジョン基金とは、自由な金額をいつでも寄付することができる窓口です♪
●基金に集まった資金は全て、10年ビジョンに向けたみかん山づくりの事業に活用され、ビジョンを実現させていく大事なツールになります♪
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■経営理念
●夢
世界中のみんなで、
1000年つながる「農業と食」を育てる。
●目標
自然栽培×手つなぎ流通の実践とその普及
●おもい
「持続可能な農業」と「いのちを育む食」を通じて、
人と自然が思い合う「しあわせ(思合わせ)」な社会を、
生産者と消費者と地域が一緒に育てる。