「森づくりに学ぶ土づくり②」ー日陰と陽だまりを畑につくる?ー
①の続き。
9月18日(土)
9月のみかん山自然栽培研究会は、
佐川町在住で土壌医の資格を持つTAMファームの
「たむさん」をお招きして、
土づくりのワークを開催しました。
前回、
苗木の成長促進の一環として、
春から夏にかけてソルゴーによる日陰づくりを行い、その効果を確認しました。
次に、
ソルゴーを緑肥として活用するために、
堆肥づくりを行いました(^^)
ソルゴーは土にある養分を吸って成長しています。
葉や茎に含まれている養分を土に還すことで、みかんの苗木がその養分を活用できるようにします。
一般的に緑肥として活用する場合は、
刈り取った葉や茎を裁断して土の中に漉き込むことで、有機物が供給され、土壌微生物が増殖、活性化します。
みかん山の場合は野菜などを育てる畑と違って、果樹が植っているため、
畑に直接漉き込むと根を痛めてしまいます。
そこでたむさんの発案で、
「苗木の根本で直接堆肥づくり」を行う方法を実践してみました!!
具体的には、以下の3つの工程を行いました。
①刈り取ったソルゴーを細かく刻み、米糠と籾殻をまぜ合わせる
②苗木の根本に円形に置きワラで被覆する。
③たっぷりと散水してワラの上から踏み固める。
と、いう工程を行いました。
この後、麹菌が働いてソルゴーの発酵を促し、
堆肥化されることを期待しています。
苗木の根本の冬支度が整ったので、
いよいよ次は、陽だまりのある生垣をつくる実践研究です。
③「陽だまりづくり」へ続く!
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●しあわせみかん山とは?
高知県香南市にある後継者がいなくなり衰退していくみかん山を引き継ぎ、
1000年つながるみかん山へ再生していくことを目標に、
果樹の自然栽培を軸に、
持続可能な「農・食・環境の学び場」を育てているNPO法人です。
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●みかん山再生プロジェクトについて
現在のみかん山は後継者が居なくなって衰退した100段の段々畑です。
1964年の東京オリンピックの年に、
先代が雑木林を切り拓きみかん畑に開墾されました。
現在は、当時植えられた2000本のみかんの木はは全て老木になっていて、ほとんどが寿命で枯れてしまい、苗木の更新が必要な時期にきています。
また、山地の栽培は果樹を育てる以外にも細かな環境整備が必要で手が入らなくなるとすぐに荒れてしまいます。
例えば、
段々畑の法面が崩れてきたり、
林道が雨で削れて道がガタガタになって通行不可能になってしまったりと、
土壌環境整備、
排水の改良、沢筋の整備、道の整備など、
手入れが必要な事や課題がたくさんあります。
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