「土の学校2022(スキルアップ編)その③」
ー農空間デザインづくり♪ー
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②の続き
2022年5月21日(土)
みかん山では
「土の学校」のワークショップを開催しました!
みかん山再生に向けた最大の課題は「土づくり」です。
そこで、専門的な仲間と一緒に持続可能な果樹園への再生を目指して、
参加型で「土づくり・環境づくり・苗木づくり」を実践しています。
土の学校の先生は、「たむさん」
高知県佐川町で有畜複合農業を営まれているTAMファームの代表をされていて、
土壌医一級の資格も持つ「土の専門家」です。
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「土の学校」の基本指針は、
「農業生産と生態系保全を両立させる農空間づくり」です。
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「”土づくり”と聞くと、
土になにか養分になるものを入れるイメージが浮かびますが、
土単体で考えるのではなく、
環境一体として捉えることが大切です。
例え有機質の資材であっても、毎年大量に投入しなければ生産が維持できないのは、持続可能とは言えません。」
と、たむさん。
「土ももちろん大切ですが、土をつくるのは周囲の環境です。
例えば、
畑を囲む防風林に落葉樹を混植することで、落ち葉を供給するサイクルが生まれます。
例えば、
みかんの害虫であるアブラムシは、アブ系の幼虫の大好物なので、アブが生息できる環境を整備します。
このように、
みかんの木が育ちやすい農空間を生態系の視点でデザインしていくのです。
それが、農空間デザインです。」
と、たむさん。
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“農業生産と生態系保全を両立させる農空間づくり”をデザインしていく。
とっても面白い考え方ですよね!
今回は、
実際に農空間デザインを考えるワークを行いました。
まず初めに、
主体となる作物を決めその周りにかかわる生き物をピックアップしていきます。
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まずは、
主体となる作物を温州みかんにして、
その上に、
みかん栽培の病害虫を書き出してきます。
みかんにとっては害になるので、緑色の矢印で関係性を現しました。
その一つとして、
チャノキイロアザミウマという害虫が出ました。
次に、
チャノキイロアザミウマの生育環境をその上に書き出します。
茶の木やイヌマキが、チャノキイロアザミウマの生育環境になります。
生育環境の関係性は縦棒で表現しています。
そうすると、
防風林に茶の木やイヌマキは選択しない方が良いことがわかります。
さらに、チャノキイロアザミウマに天敵が居るとすればその生育環境はどんな場所かを書き足していきます。
その図は進んでくると、
例えば水路づくりの際にため池のような場所をつくることで、トンボやアブ系の住処になりアブラムシの天敵を育てることにもつながることがわかってくるというものでした。
普段みかんの木を育てていると、
みかんの木だけが主役になり、
主役に害を及ぼすものを排除し、
みかんの木の生育と結実だけに目が行きがちですが、
実際にみかんの木は、
複合的な環境の中で、
菌や虫、動物など多様な生態系サービスを共有しながら育っていることを、
改めて可視化することができる時間となりました。
農空間デザインは、
色々な分野の専門的な仲間のご意見を合わせながら、
時間をかけてつくりあげていきたいですね!
また、途中経過をご報告いたしますねー♪
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みかん山の最大の課題は、土づくりです。
現在のみかん山の土は硬くしまって痩せていて、苗木を植えてもうまく育ちません。
そこで、専門的な仲間と協働で、果樹が元気に育つ土づくりを実践する参加型のワークショップ、「土の学校」を開催しています。
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▶︎専門的な仲間(土の学校の先生)のご紹介
高知県佐川町で有畜複合農業を営み土壌医の資格も持つTAMファームの代表田村雄一さん、通称「たむさん」
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⚫︎「土の学校2022」スケジュール
・土の学校(スキルアップ編)5月21日(開催済)
・土の学校(太陽熱養生処理編)7月16日
・土の学校(収穫祭編)11月19日
・土の学校(植樹祭編)2023年3月18日
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⭐︎こんにちは、しあわせみかん山です。
みかん山の再生に向けた取組みをアップしていきます♪
⭐︎しあわせみかん山とは?
耕作放棄地の山を自然の力で果実が実る持続可能な山へ再生させていくことを目指して、
果樹自然栽培の実践研究を行っているNPO法人です。
⭐︎みかん山再生に向けた取組み
再生に向けた色々な課題にとり組むため、
1000年つながるみかん山づくりに共感してくださる仲間を呼びかけ、参加型で再生活動に取組んでいます♪
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みなさまの応援andご参加、心よりお待ちしています。
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▶︎NPO法人しあわせみかん山
世界中のみんなで1000年つながる農業と食を育てる