「水をたっぷりかけましょう!」
ー 土の学校2021(中編)開催♪③ー
②の続き
7月10日(土)
みかん山で土の学校2021(中編)を開催しました!
今期からスタートした
「土の学校」は、
みかん山再生プロジェクトの一つです。
現在のみかん山の土は赤土で粘土質、
固くしまって痩せている状態で、
このままでは果樹を植えてもうまく育ちません。
そこで、
高知県佐川町で有畜複合農業を営むTAMファームの「たむさん」(写真下)といっしょに、
環境共生型の土づくりを実践し、
その過程全てを共有していく参加型のワークショップを「土の学校」として開催しています。
今回の土づくりの目玉は、
「太陽熱養生処理」という
土を短期間でフカフカにする技法です!
太陽熱養生処理とは、
「太陽熱+微生物」の力を利用して行う土づくりのことです。
「太陽熱消毒」により、
病気や害虫雑草が少なくなり、
「微生物の力」で土がフカフカになるので、
植物の根の張りが良くなり、排水性や保肥力もアップする!
と、いう良いことづくめの技法。
4月に開催した「土の学校2021(前編)」で、
小さな区域で太陽熱養生処理を実践してみましたが、たった3週間で土がフワフワになりました!!
今回は、来年3月に新しく植樹する幼木園の土づくりを太陽熱養生処理で行います。
太陽熱養生処理の仕込み自体はとてもシンプルで、
①資材を準備する
②畑にすきこむ
③畝立てする
④マルチを張る
⑤水を溢れるくらいかける
と、いう5つの行程で完結します。
前回は、
③の畝立てまでのレポートをお届けしました。
続いて、
出来上がった畝の真上に散水ホースを置き、
マルチを張った後、
たっぷりと水をかけていきます!
今回使った水の量は全体で約20t。
一つの畝に約30分間、散水ホースを使って水をたっぷりかけていきます。
水の量がポイントだそうで、
太陽熱養生処理の失敗はほとんどこの「水」にあるそう。
水が少ないと発酵がうまくいかずに、地温が上がらなくなってしまうそうです。
実は今回、
水を散布するために必要な道具がみかん山には無かったので困っていたのですが、
地域の先輩方からレンタルすることが出来、おかげさまで無事に散水が実現いたしました。
本当にありがとうございます。
マルチを張りも、たむさん流の工夫が沢山詰まっていてとっても勉強になりました♪
④へ続く
(ブログは、ほぼ月・水・金曜日に更新しています♪)
「土の学校」とは?
みかん山再生プロジェクトの一つで、高知県佐川町で有畜複合農業を営み土壌医の資格も持つTAMファームの「たむさん」といっしょに、みかん山で土づくりを実践し、その過程全てを共有していく参加型のワークショップです。
みかん山の10年ビジョンに基づく長期的(7年)なプログラムで、最終的にはみかん山全体の土づくりにも着手していきますが、
今期はまず、
来年3月に植樹する苗木を育てる畑「幼木園」の土づくりを、4月・7月・3月と、3回にわけ開催予定です!
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しあわせみかん山とは?
しあわせみかん山は、
耕作放棄地となった段々畑の山を
自然の力で果実が実る持続可能な山へ再生させていくことを目指して、
果樹自然栽培の実践・研究を行うNPO法人です。
高知県にある後継者のいなくなった段々畑の山で、みんなで持続可能な農業と食のありかたを考え・学び・実践研究を続けています。
自然栽培手つなぎ流通プロジェクトとは?
しあわせみかん山は、
「世界中のみんなで1000年つながる農業と食を育てる」
という夢を描き、
みかんを主体とした色々な果樹を、
化学肥料や農薬に頼らない自然栽培で育てる実践・研究を行っています。
その試行錯誤の過程や課題を共有し、
ご意見やご協力をいただきながらみんなで一緒に、プロジェクトを進めています。
まだまだ始まったばかりの
小さな取組みですが、
みかん山づくりを通じて、
個人の方々や企業さんの思いを繋げ、
小さくても自分たちの力で農業と食の問題に取り組んでいける社会を実現したいと思います。
ご理解とご賛同、よろしくお願いいたします。
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